【恐怖】少し前に体験したゾッとする奇妙な話をしようと思う。
俺はT地方の某所住みなんだが、その地方には特有の伝説みたいな話があるんだ
宮廷のとある大学で民俗学を論文テーマにしてる俺はその伝承を題材にすることにした
というのも、俺の教授が民俗学と宗教学の専門なのね、だから丁度いいってのもあった
で、その伝承が摩訶不思議なんだ
バレ防止のためフェイクもいれるが、内容が以下のようなものなんだ。簡潔にかくと
〃古来より鬼の住む村であったため、村のなかに特定の場所に境界を敷くことで村から鬼を廃除した〃
ここで思ったんだ
『村のなかに境界っておかしい』
ほら、村の外に境界線を張るなら廃除できるけど、内側じゃできないだろ?
鬼門の話かと思いもしたが、文献によるとそうでもなさそうだし…..
俺はこれを友達の村山(仮名)と黒川(仮名)と研究することにした
亀レスだけど付き合ってくれたらうれしい
村山のためにも。
なんだ寺生まれか
結局、俺達3人が考えたのはこの2つの案だった
『鬼とされる罪人を隔離する場所を創った』
『呪符的な何かを空間に顕現させた』
しかし、古い地図を見ても一向にそんな隔離施設は見当たらないうえ、バイク仲間だった俺達はバイクで市内すべてを回ったがそんな跡地はおろか、敷地さえなかった
となると呪符的なものかと至るわけだ
で、訝しく思う人もいると思う
『普通、そんな呪符的なものなんて発想ないだろ』と。
なぜ、そういう風に思ったかと言えば他にも伝承かあって、そのなかに『人無』ってのがある
特定さけるため書けないが、これは地域にマッチした伝承だから信憑性もあるんだ
まあ、その人無の中に呪詛に関するものがあるんだ
内容は『人を人で無くす』だ。
それこそ、罪人を人で無くせば隔離以上の隔絶が可能だし場所も取らない
隔離施設案が頓挫したことでこの『呪詛説』が俺達の主説となった
で、問題はその方法や場所なんだ
俺達はとある4つの寺と5つの御柱に着目した
まず寺だ
寺は四方に4つ、等間隔にあるんだ
そしてその寺には御神木以外にクソデカイ柱がある
道祖神だという解説が共通していることからリンクしているのは間違いないだろうと俺達は推測した
そして最後の柱なんだがこれはその4本の柱と道々のとあるものを繋いで出来た図形の中央にあるんだ
俺達はこの御柱が最も伝承とつながってると睨んだ
いわく付きの場所と興味本位でえにしを結ばない方がいいぞ
Tさんはいつから地方になったんだ
あの人もついに出世したのか
面白そうじゃないか
しかし、仮説が立ったからといえ妄りに行動には出られない
俺達は寺の関係者に話を聞こうと思い、それぞれの寺を訪ねた
ただ、どの寺も詳しい話はしてくれることはなかった
ただ唯一、収穫といえば黒川が柱と市内のとあるものを結ぶことでできる図形は封印を表す図形に似ていることを話したとき、とある寺の関係者は驚き、俺達を追い返すという不審な行動にでたことだった
ここで、気になっているかもしれないから言うがこの『とあるもの』は動物の像だ
お地蔵さまみたいなサイズの石像だ
全て、異なった色の垂れ幕をしていて個数は4つだった
なんの動物かは伏せるが件属のなかの動物だ
この動物を祀っている寺はあまりないのだが、この4つの寺は全てこの動物を祀っている
道祖神は境界神じゃん普通に
>>30
この境界はちがうんだ
そしてここまで調べて俺達はとある文献に遭遇する
恐らく、歴史好きなら知っている人もいるかもしれない有名な文献だ
そこに、この地方の表記があったんだ
また、垂れ幕の色にもそれぞれ意味が有ることを村山が発見、間違いなく封印に関係していることが分かった
いや。封印というよりかは呪詛の維持か
なんか写真とかはないのか
>>36
当時の資料は沢山あるが特定可能性があるんだ、すまそ
あと、多分もう二度と御柱の近くには行けない
また、それから俺達は呪詛関連の本を読み漁った
人無、つまり人を人で無くすとは魂を奪うということと推察した俺達はそれ関連を調べることにした
そうして俺はとある文献のなかで図形、色が一致する古代呪詛に行き着き、研究が実を結んだと村山黒川に伝え、論文作成に入った
ここから、奇妙なことに巻き込まれていく
黒川は元気なの?
>>40
黒川は元気だぞ
でも、アイツは一時的に引きこもりになって人との接触に怯えるようになったし、アイツも御柱には近づけない
さて、村山の話をしようか
村山はこうして研究が一段落して山にいったんだ
もちろんこれはあくまで趣味であり、研究とは関係ないはずだった
少なからず、村山は研究なんて毛頭なかったはずだ
村山は山の中で、御柱と同じ注連縄の様なものを巻いた物を見つけたらしい
それはまさに御柱の小さいものだったそうな。
そしてそれだけではない
その周囲50辺りに動物の置物を見つけたらしい
そいつは白い垂れ幕をしていた
俺達はその報告書を受けるや、その山へ向かった
しかし、ここで村山は俺達にとある報告をしなかった
村山はこともあろうに白い垂れ幕を赤い垂れ幕に変えていたんだ
市内にあったものから、色には各々適した方角に設置される必要があることが分かっていたため、村山はその石像を山中の御柱からみた方角から見て色が間違えていると思い変えたそうだ
白い垂れ幕が市内の物と比べて新しかったので、イタズラにあったと勘違いしたらしい
山中の御柱ってやっぱり5本だったのか?
>>54
いや、柱はひとつ
分かりにくいなら当時の資料少しだそうか
>>58
頼む T地方というのは東北かな
鬼と言えば東北だし
宮廷も東北大学か
>>60
大学は違う
すまん、かなり地名書いてあるから今から簡単にかくわ
村山のためにも
中々笑いのセンスあるな
後に、寺からもたらされて分かるのだが、これは決してイタズラではなかった
謂わば、更新した後だったそうだ
俺達は山中の石像を探した
仮説が正しければ、同じ個数あるはずだし同じ配置のはずだ
結果、個数は4つだが配置が違っていた
これも後に、寺によりもたらされて分かるのだが、これは市内の物を繋いで出来た図形の角を収める形に配置したものらしい
つまり、制御装置のようなのだ
村山もいたずらとかじゃなくよかれと思って?やったのか
>>57
そのようだ
つまり、村山は制御装置を破壊したことになる
なぜなら市内の色と山中の色はお互いに制御しあうようにできたいたため
ついでに、画像の点線の角には一応柱があったらしい
方角は両方とも北が上だよな。
まあ、あとはわかるだろう
制御装置たる結界を破壊した村山は人無にかかった
とある晩に黒川から連絡か入った
『村山がおかしい』
破壊から二日位した頃だったと思う
『白い白い白い白い白い白い白い白い白い』
といったことをぼやき、発狂しているというの
だ。
村山黒川はルームシェアしているためいち早くその異変に気づいた
発狂具合は暴れたり、怯えたり様様だったがとりあえずおかしい
垂れ幕のことがあったので寺に行こうと俺達は村山を連れて出掛けた
まあ、そこからが修羅場だった
丁度一番近い寺が俺達を追い返した寺だったこともあり、尋問。
そして先の図形が判明した
俺達は山中のものと市内のものは同じ図形だと思っていた
だから村山も色を変えた
でも違ったのだった
白いってのは布の色かな
>>80
俺達もそう思ったんだが違うらしい
白や黒みたいな色こそが人無のなせる呪詛らしい
色で恐怖を起こさせるって寺には伝わってるしい
今村山はどうしてんの?
>>83
実家でいまだに何も認識しない、まるで魂が抜けたようになってる
そうして一晩中、呪詛払いが行われたようだが、虚しく村山は呪詛に掛かってしまった
発狂とはうってかわっておとなしくなった
いや、もはや認識させもできなくなってしまったようだった
まさに、自分さえも認識しないただの物となってしまった。人無。
魂持っていかれたのか
>>85
持ってかれたか、呪詛の恐怖で人格破綻したか
まあ、まだ終わりじゃない
寺からはこう言われた
『結界が破れて直ぐに駆けつけた君たちはもう見初められてる。絶対に御柱には近づくな』
そしてこれは災難なんだが、その結界が破れたとき~破れて数時間以内に山に入ったり、居たりした人も御柱には近づけば人無にかかるらしい
そのため、いまだにその寺には『この時間に○○山にいた方は来てください』と掲示してある
まあ、そんな感じだ
質問あれば答える
鬼とは何だったのか
>>93
罪人だろうな
罪人を人無にしてたんだとおもう
>>96
ふむ…罪人だとすると呪いとかじゃなく
現実的視点でも解釈できそうだな
つまり罪人を狂わせて解決していたと
研究の方はそれでまとめて行った?
>>100
俺もそう解釈した
村山には悪いが書いたよ
>>102
ただそれだと村山さんは罪人ではない訳だが
そのあたりはどう説明するか?
>>104
罪人にたいする刑罰が人無
今回は不幸にも人無が発動された
のでは?
>>106
成程つまり寺の人間が催眠術等で狂わせるのではなく
お前としてはあくまで超自然的な、
市内に巡らされた舞台装置による呪いを考えている訳か
>>107
うむ
刑罰が市内すべてを駆使した呪詛装置で行われたと考えた
だから、心当たりのある人は近くの寺の掲示見てくれ
もしかしたら、そのときにいたかもしれないからな
学がないので考察には参加できないが面白いな
そもそも、この装置は人により作られたのだから寺ではないにせよ、執行人はいたと考えていた
でもな、罪人に結界を壊させる必要があるんだ
どうやらせたのかな
そうだな
まず執行人達がひそかに装置を壊す
そして罪人をその容疑で拘引する
こんな所だろう
いや、呪詛は壊した当人にふりかかるんだ
だから、罪人が壊さないと意味がない
または、罪人に壊させ、他の罪人もそのときにその山に居させる
そして御柱へ近づける
これならいける
ふむ…それだと例えば呪い等ばかばかしい!
と不安をあおらせ壊させるとかあるだろうな
超自然的解釈は民俗学では良く行われる事なのですか
モレは全然分野違うので良く知らないのですが
ああ、強制的に壊させる訳か
それはありだな
でも今の世の中は科学文明で、
色々な現象に関して物理学による説明がなされるだろう
それとの関連で、民俗学で超自然的解釈を用いる事について
どう考えるか?
>>124
少しくらい、人の知り得ない、神の領域があってもいいじゃないかくらいに考えてるよ
壊した奴だけ無罪放免で罪人を一斉に山に放すとか
>>125
壊したやつも呪われるよ
人の意志では無罪とかにはできない
勝手に呪われるのだから
>>127
いや、偉い人が罪人に「壊せばそいつだけ無罪にしてやるよーん」とかいって罪人に壊させる感じ
壊した奴だけ無罪にするって言って一斉に山に放てば罪人丸ごと潰せるわけだしその他の人はなにもしなくていい
壊したやつ→二日後には呪われる
いたやつ→御柱に近づけば呪われる
村山はこれからどうやって生きていくん?
>>132
点滴による栄養補給らしい
成程 よしモレはそろそろ出かける
面白かったよ
>>150
こちらこそ聞いてくれてありがとう
お前らも下手に行動するんじゃないぞ
とても趣深いお話さんくす。