クリリン「最近退屈だなぁ~……」
1: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/01/03(火) 17:57:44.212 ID:ID:TKCthhbP0.net
クリリン「でも最近買ったこのスマホ、いろんな機能やアプリがあるらしいんだ」
18号「あぁ、私もじじいも使い慣れてるけど、あんたはずっとガラケーだったからねぇ」
クリリン「ちょっと暇つぶしに遊んでみようかな」
18号「ほどほどにね」
引用元: ・クリリン「最近退屈だなぁ~……」
-3か月後-
クリリン「クソッ!またかよ!」
18号「またソシャゲかい?困ったねぇ、あんた、今月の給料は?」
クリリン「……ごめん、ガチャに使ってしまって……」
18号「ガチャって、25万ゼニー全部かい?あんたバカじゃないの!」
クリリン「どうしても欲しいキャラがいてさ」
18号「そんなの知ったこっちゃないね。いますぐ30万ゼニー稼いできな、
さもないと地獄に落とすよ」
クリリン「ひぇっ、わかったわかったよ、いってきます……」舞空術ヒュー
18号「……はぁ」
-サタンシティ-
マッチョ「俺に一発でも食らわせたら10万ゼニーをやろう、挑戦する奴はないか?」
見物1「あんな奴に勝てっこないぜ……」
見物2「あいつ去年の天下一武道会でベスト8だったよな?」
クリリン「10万か、18号さんの30万ゼニーには足りないな……」
マッチョ「ん?おい!何見てんだそこのハゲ!!挑戦するのか!」
???「誰がハゲだバカタレェ」
(客の視線が一人の男に向けられる)
クリリン「あれ?ベジータ?」
ベジータ「ふん、俺は買い物で忙しい。雑魚の相手なぞしてる暇はない」
マッチョ「雑魚だとぉ?俺は天下一武道会でベスト8になったマッチョリーノ様だぞ?」
ベジータ「雑魚同士の大会なぞ興味ない」
マッチョ「クソがぁ!!」
クリリン「待った!!」
ベジータ「なんだ」
クリリン「お前働いてないのになんでお金持ってるんだよ」
ベジータ「お前には関係ない」
クリリン「さてはブルマさんからお小遣いもらってるな?」
ベジータ「う、うるさい!俺はエリートだ、エリートは金など稼がん」
クリリン「いいなぁ……俺いま金なくてさ、少し貸してくんない?」
ベジータ「なぜ俺がお前に」
クリリン「じゃあいいよ、お前がビルス様の悪口言ってたことバラすから」
ベジータ「クソッタレェ……好きなだけ持っていけ!!」アタッシュケースポイー
クリリン「サンキュー」
-その夜-
18号「おかえり」
クリリン「ただいま、はい、30万ゼニー」
18号「??どうしたんだいこのお金」
クリリン「サタンシティでマッチョと勝負して勝ったんだよ」
18号「そうかい。もう課金はやめときなよ」
クリリン「あぁ……、今日はもう寝るよ」
18号「そうかい、おやすみ」
–真っ暗な部屋にひとりたたずむクリリン。
クリリンは生まれて初めて(ではないが)心の底から震え上がった…
真の恐怖(ガチャという闇)と決定的な挫折(やめられない課金)に…
恐ろしさと絶望に涙すら流した
これもはじめてのことだった……–
-次の日-
クリリン「ごめん18号さん、出かけてくる」
18号「どこ行くんだいこんな朝早くから」
クリリン「修行さ」ヒュー
18号「……がんばるんだよ」
–こうしてクリリンの修行が始まる–
第1章 完
-サタンシティのとあるショップ-
女性店員「……というわけで月々の利用可能上限額を現在の10万ゼニーから
10ゼニーに変更ということでよろしいですか?」
クリリン「はい、お願いします」
店員「それではですね、暗証番号なんですが……」
クリリン「あの、暗証番号は店員さんが決めてください」
店員「えっ、でも……」
クリリン「けじめなんです」
(何かを察する店員)
店員「かしこまりました、私のほうで暗証番号の設定をしておきますね」
クリリン「ありがとう」ウィーン
店員(がんばって……!)
クリリン「次は……」
-とある公園のベンチに座るクリリン-
クリリン「これだな」
(アンインストールしますか?)
クリリン「……」
(データがすべて削除されますがよろしいですか?)
クリリン「……無課金なら遊ぶくらいいいか……」スッ
???「待て」
クリリン「!?」(振り返る)
クリリン「いやぁ、ちょっと精神のトレーニングを……」
ベジータ「さては貴様、俺様の金で課金したな?」
クリリン「!?な、なんでそれを……」
ベジータ「そんなことはどうでもいい。課金だけはやめておけ」
クリリン「なんだよ急に」
悟飯も課金をして戦闘力を大幅に下げている。ヤムチャは元からクズだが
天津飯や悟飯は気のコントロールすら危うくてな……」
クリリン「な、なんだって……」
ベジータ「トランクスもその一人だ。一日中スマホにかじりついている。
俺がいくらスマホを破壊しても無駄だ…すぐにブルマが新しいものを与える」
クリリン「おまえん家は金持ちだからな」
ベジータ「そこで俺はある考えに至った」
クリリン「なんだよ…?」
ベジータ「2つの方法がある。一つはソシャゲの会社を破壊すること。
もう一つはカプセルコーポレーションがその会社を買い取り、運営を俺がすることだ」
クリリン「!!!?????」
ベジータ「破壊は簡単だが再生は困難だ。トランクスの再生は俺がやる」
クリリン「ベジータお前……」
ベジータ「家に帰るんだな。おまえにも家族がいるだろう」ヒュー
クリリン「ベジータはトランクスのために……俺は、俺はいったい……」
-その日の夜-
18号「おかえり」
クリリン「ただいま、疲れたよ」
18号「お疲れさま、ところであんたのやってるソシャゲ
『ドッコンバトル』だっけ?ニュースになってるよ」
クリリン「えっ!!??」
(PCに向かうクリリン)
『ドッコンバトルで大ガチャ祭り!!運営の本気か』
–本日18時から突然始まった大ガチャ祭りは炎上必至の内容となっている。
というのも、ガチャで排出されるすべてのキャラクターがSSRなのだッッ。
ネットでの反応は(終わったな)(課金してきた意味ねー)
(さすがにこれはひどい)など否定的な意見が殆どであった。
運営に問い合わせると
『ガチャという性質上、当たりはずれがあるのは当然でしたが、それにより
ユーザーの皆様へ金銭的・精神的ストレスを与えていると判断し、今回の
イベントを開催するに至りました」との回答が。
本来ソシャゲは課金による収益がメインであったが、今後は課金に頼らない
方法で運営するというチャレンジ精神のあらわれだろうか。–
クリリン(ベジータが早速動き始めてる……)
悟飯「くそおおおおおおおおおおお」シュインシュイン
(怒りのあまりスーパーサイヤ人3になる悟飯)
ビーデル「あなた!落ち着いて!!!!」
悟飯「落ち着けるわけないだろ!!!!」
ビーデル「パンちゃんが泣いてるでしょ!!」ウワーン
悟飯「はっ!」(我に返る)
ビーデル「いくら娯楽文化研究の一環だからって
生活費まで使われたら困るわよ……」
悟飯「……ごめんなさい」
ビーデル「わかってくれたらいいわ、ご飯にしましょう」
悟飯「はい……」(窓の向こうを眺める)
カタカタ
(マジでドッコンバトル終わったな)
(運営はゴミ)
(ユーザーのことを全く考えてない)
(金返せ!!)
ヤムチャ「許せん。天津飯に電話だ」
TELLLLLLLLLL
天津飯「もしもし」
ヤムチャ「俺だ、見たか?ニュース」
天津飯「当たり前だ。許せるはずがない!!」
ヤムチャ「もう決めてんだろ?」
天津飯「当然だ」ツーツー
18号「なにがだい?」
クリリン「ちょっと出かけてくる」
18号「待ちな!」
クリリン「でも……」
18号「クリリン!これ見て」テレビ
クリリン「これは、サタンシティ?」
-サタンシティ中心部-
キャスター「現在のサタンシティの様子はどうでしょう?
現場にはスノさんがいます!スノさん!現場の状況を教えてください!」
スノ「はいこちら現場です。こちらでは先ほどの運営の方針転換に激怒したユーザーが
デモを起こしており一部のユーザーが暴徒化し多数のけが人が出ている模様です!」
「運営を許すなー!!」ワーワー
「謝罪会見をしろー!!」ワーワー
キャスター「えーたったいま入った情報によりますと、このあと運営が記者会見を開くとの
ことです!このあとは予定を変更しまして、運営元であるブンダイヌメコの記者会見の模様を
お送りいたします!」
-中心部大型モニター-
ベジータ「プロデューサー兼代表取締役のベジータだ」
ブーブー シネー
ベジータ「だまれ!運営はお前たちのお母さんではない!
本来無料のゲームに課金し、後悔したのは他でもないお前ら自身だ!
お前らのなかには自分の稼いだ金では飽き足らず、家族の金や親の金にまで
手を出した者もいる。課金がすべて悪だとは言わん。本来無料で提供できているのは
課金するユーザーが存在してこそ可能となるのだ。
しかし、自分自身の理性をコントロールできないような奴は課金はおろかゲームをする
資格などないッッ!!」
者に対して適切な処置を講ずる。これはさきほど施行された法律によって行われる。
なお今後、射幸性を煽るゲーム及び娯楽に関しては順次厳しい処罰の対象とする、以上だ」プツ
ブームも鎮火した。その後、ゲーム会社は買い切りの据え置きゲームへと回帰する。
ベジータの判断が適切かどうかは未だに議論の最中ではあるが、重課金者による人間関係や
金銭感覚の悪化に歯止めをかけた事実は世論に大きな影響を与えた–
-時は戻り、記者会見の少し前-
(ブンダイヌメコの会社の前にて)
ヤムチャ「天津飯、準備はいいか?」
天津飯「もちろんだ、プロデューサーを拉致し、我々の要求をのませる」
ヤムチャ「行くぞ!!」
???「お待ちください」
ヤムチャ・天津飯「!?」
ウィス「誰もここを通すわけにはいきませんねぇ」
ヤムチャ「ウィスさん!なぜあなたが……?」
ウィス「ベジータさんに美味しい食べ物を振る舞ってくれるというので~」
ビルス「そういうことだ、じゃまするな」クビニシュトー
バタッ ガクッ
ビルス「飯はまだかー!!!」
18号「ベジータがすべて代弁してくれたねぇ」
クリリン「……」
18号「もう答えは出てるんじゃないかい?」
クリリン「あぁ」バキッ
(足元へ落したスマホを踏み潰す)
これでいいんだ。これからはこんな画面じゃなくて
前を、未来を見て生きていこう。
暇だったらよかったとことかこうしたほうがいいとか教えてくれたらうれしい。
DBである必要性が少ないからDBらしさを出すべき
戦闘描写とかな
乙
課金はほどほどにするよ